小京都・竹原
 
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 竹原はJR呉線にある小都市。呉線東側(呉〜三原)は便数も少なく,なかなか行く機会がありません。昔は竹原と島しょ部をつなぐフェリーも多かったのですが,いまでは航路も便数も激減してしまいました。

 竹原は小京都の一つ(→全国京都会議のページ)。江戸期の街並みだけでなく,独特の木造建築が印象的です。3階建て木造建築も。

 映画のロケ地としてもよく使われるようです(→「時をかける少女」,YUMING ZOOのページ


神明掛町通り。

 日の丸寫眞館から竹鶴酒造へと向かう通り。こちらの建物はずっと新しいけれど,本町通りの雰囲気が流れ出してきている感じ。


 ニッカウヰスキーを創業した日本の「ウイスキーの父」竹鶴政孝(→ニッカ・竹鶴物語のページ)。その実家となるのが,竹原にある竹鶴酒造・小笹屋です。町並み保存地区・本町通りの南端にあります。

 ちなみに清酒竹鶴は,黄色がかったおいしい酒。燗にしておいしい酒が少なくなった現在,ありがたい存在です。



松阪邸。

 商家の邸宅です。屋根に微妙なカーブがかかっていたり,菱格子の塗り込め窓と松とのバランスがとても綺麗。邸内でも,縁側に高低のカーブをつけたり,などと意匠を凝らしています。


 松阪邸をアップで。出格子・平格子が美しい。こうした大邸宅以外にも,さまざまな種類の出格子がみられるのが竹原・町並み保存地区の特徴。

 ところで,石畳にはマンホールが見当たらず,側溝の蓋はすべて木製! 


 竹で作った粗い日除けがお洒落。


 一般の民家だろうと思います。大変勉強になった作りだったので,失礼にならない範囲内で,パチリ。


 これも一般のお宅。出格子でなくとも,どの家も町並みに合う格子を備えています。

 歴史の町並みが現代にそのまま生き続けているのが竹原なのです。


胡堂を臨む

 本町通りの北端。その手前右手にあるのが頼山陽の祖父・頼惟清の旧宅。


竹原の宿
 
 今回のお宿は「ホテル賀茂川荘」(→公式ページ)。庭園と,絵を館内いたるところに配しているのが特徴の高級ホテルです。

 竹原にも温泉があるとは初めて知りました。温泉は3つ(→竹原市のページ)。賀茂川荘は湯坂温泉郷にあります。庭園は立派でしたが,とても寒い時期だったため,庭園を楽しむというわけにもいかず,また,大浴場に行くまでの廊下も異常に寒かった(これはこのホテルの構造上にも問題)ため,お風呂を楽しむというほうは,少し失望感がありました。「昔懐かしい五右衛門風呂」ってのも「ちょっと違うでしょ?」という感じでしたし。

 一方,この宿,料理(特に和食)は非常によかったです。特に印象的だったのが,鰆の膾。酢の物など美味しいt思ったことがない私が「これなら食べられる!」と,思わず唸りました。甘みを柿で出したのがポイントの一つなのでしょうが,味のバランスが絶妙。他の和食メニューも本当に楽しんでいただきました。残念ながら洋食はやや力不足で,竹原産峠下(たおした)牛のステーキは不要でした。朝食のバイキングも充実していたので,食事のポイントは相当高いです。



 
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